SCSCケーブルの研究開発の進捗(2026年春)(3):SCSCケーブルを用いたダブルパンケーキコイルの試作および巻線特性評価

Progress of R&D of SCSC cable in spring 2026 (3): fabrication and winding performance evaluation of a double pancake coil using an SCSC Cable


宇都 達郎, 坂本 渓太, 阿部 格, 高山 茂貴, 戸坂 泰造, 下之園 勉, 岡安 真偉雅, 野中 利昭 (東芝), 福井 聡 (新潟大), 雨宮 尚之 (京大)


Abstract:SCSCケーブルは、交流損失低減および巻線性向上が期待されている高温超電導集合導体であり、その実用化に向けた基盤技術の開発を進めている。本研究では、SCSCケーブルのコイル化に取り組んでおり、今回内径Φ100 mmのダブルパンケーキコイルを試作し、巻線性および通電特性の評価を行った。巻線機を用いて張力を印加しながら巻線した結果、外径は設計値とほぼ一致し、良好な巻線性が確認された。さらに、液体窒素中で通電試験を実施したところ、コイルの臨界電流値は、ケーブルを構成する素線の臨界電流値および経験磁場から予測される値と概ね一致しており、巻線工程における曲げや引張等の機械的負荷に対しても、ケーブルの超電導特性は良好に保持されていると考えられる結果を得た。