KEK PFにおけるNb3Sn超伝導マルチポールウィグラー用高速クエンチ遮断システムの開発

Development of a fast quench detection system for Nb3Sn superconducting multipole wigglers at KEK PF


鈴木 研人 (KEK), 西 将汰 (総研大), 満田 史織, 齊藤 寛俊, 篠原 智史, 野上 隆史, 江口 柊, 土屋 公央, 荻津 透 (KEK)


Abstract:現在KEK-PFでは次世代放射光源に向けたR&Dの一環として、Nb3Snコイルによる高電流密度化を利用し、ビーム軸上に2T級の交互磁場を発生できるマルチポールウィグラーの初期開発を進めている。定格電流運転では線材の電流密度は1000 A/mm2、コイル内部経験磁場は最大で6.8 Tにも達し、常伝導転移後は高々30ms以内で電流遮断しないと焼損するリスクが高まる。そのため従来のクエンチ電圧の閾値設定による遮断に加えて、異常を高速検知し遮断につなげるための論理回路を組み込んだFPGAベースの保護システムの開発を進めている。本発表では昨年の12月に実施した低電流励磁試験におけるクエンチ保護システムのパイロットランの結果を含めた開発の進捗状況を報告する。