Investigation of higher boost and larger current battery charge for EV with superconducting DCDC converter
谷貝 剛 (上智大); 槙田 康博, 新冨 孝和 (KEK); 平野 直樹 (NIFS); 濱島 高太郎 (東北大)
Abstract:EVバッテリー電圧800Vが次世代標準として採用されつつある中、充電時間の長さがEVの普及を妨げている。そのため海外ではMWクラス(充電電流 600A以上)の充電器が開発され始めた。大電力では6%以上と推定される充電器内の変換器損失は冷却など補機動力の追加につながり、さらなる実質効率低下をもたらす。本研究グループでは、地球温暖化対策としての効果が期待される水素社会の発展に伴って液体水素貯蔵設備数の増大を見込んで液体水素冷却電力機器開発を行っており、昨年度から新たな電力機器として再生可能エネルギー由来の直流電力から少ない変換回数で充電器を構成でき、かつ単体効率98%前後の高効率直流電力変換可能な超電導コンバータを提案している。これまで電力貯蔵装置用に開発したBi2223とMgB2コイル(インダクタンス12mH,58mH)をコンバータ回路のインダクタ素子として用いる事で、入力電圧100 Vを2倍に昇圧し、100 A近い充電動作を確認した。本講演では、さらに電圧制御性の良い回路方式を導入し、高昇圧比動作や大電流出力特性に着目した研究成果について報告する。