Development of Nb3Sn Superconducting Multi-Pole Wiggler for Application of Next-Generation Light Source in KEK PF
満田 史織, 齊藤 寛峻, 鈴木 研人, 篠原 智史, 野上 隆史, 江口 柊 (KEK); 西 将汰 (総研大); 土屋 公央, 荻津 透 (KEK)
Abstract:KEK-PFでは次世代放射光源での適用を目指すNb3Sn型超伝導マルチポールウィグラーの開発を開始した。広く普及する超伝導ウィグラーに比べ短周期の超伝導マルチポールウィグラーは蓄積ビームエネルギーが2.5~3.0 GeVと低くあっても高輝度な硬X線生成を可能とし、広波長光利用の鍵となる挿入光源装置として期待されている。ビーム軌道領域を30mm程度確保した広いギャップの中心軌道で3Tの高いピーク磁場と短周期化の実現には高い臨界磁場と電流密度の実現が可能なNb3Sn線材の適用が必須である。3ポールで構成される基本コイルユニット2台の試作を終え、1号機の300Aの低電流励磁試験に成功した。