Study on magnetic separation system for volume reduction of CRUD generated in nuclear reactors
奥野 祐将, 野村 直希, 西嶋 茂宏, 三島 史人 (福井工大); 関根 智一 (ICUS)
Abstract:原子力発電所の冷却系では、放射性クラッドが生成され、定期検査や廃止措置時に作業員の被ばくを増加させる要因となる。特にクラッド構成核種の中でも、Co-60は半減期が約5.3年と長く、空間線量への寄与が大きいため、その除去は重要である。従来は、イオン交換樹脂に吸着させた後、減衰を待って焼却・減容化する方法が用いられてきたが、処理に時間を要することや、焼却に伴う管理の煩雑さなどが課題であった。これに対し、我々は強磁性吸着材を用いたCo-60の磁気分離法を検討しており、この方法では高い減容化が可能で、焼却を経ることなくガラス固化体へ直接移行できるため、最終処分場への早期移送が期待される。現在は、対向型永久磁石を用いた湿式連続処理型磁気分離装置の開発を進めている。