日独の水素サプライチェーン構想の比較を通じた液化水素関連技術の展望

Navigating the Hydrogen Economy: A Comparative Outlook on Japanese-German Strategies and the Potential of Liquefaction


井上 彰太 (埼玉大); 仲村 直子 (NIFS)


Abstract:日独両国は脱炭素化に向け水素普及に取り組むが、流通戦略に大きな相違がある。日本は海外からの輸入を念頭に、高純度の液化水素をローリーで輸送する構想を主軸とする。一方ドイツは、既存の天然ガスパイプライン網を活用し、水素を混合して輸送する方式が有力である。本調査は日独で水素事業への参画を志向するガス事業者、公的研究機関およびスタートアップにヒアリング調査を実施し、得られた液化水素技術のニーズ・普及課題から技術開発方向性の展望を示す。