2025年度 低温工学夏合宿 77K小型冷凍機を作ろう ―ロータリーバルブ方式―

Summer Seminar for Cryogenic Technology 2025 Fabrication of Refrigerator with a Rotary Valve


藤井 悠輝 (KEK); 吉田 結 (川崎重工); 若松 幹生 (トヨタ自動車)


Abstract:低温技術夏合宿「77 K 小型冷凍機を作ろう」は、若手研究者や技術者を対象に低温技術の理解および技術向上を目的としている。今年度は物質・材料研究機構(NIMS)にて7/28~8/1の5日間、講義と実習が行われた。
筆者の班は、ロータリーバルブを用いたパルス管冷凍機で実習を行った。オリフィスの調整によりパルス管冷凍機の世代を変化した。また、蓄冷材やガス入口配管の調整により、最低到達温度の更新を目指した。
本期間では3種類の構成で実験を行ったが、最低到達温度は78Kと目標であった77Kは達成できなかった。また、最低温度到達後に温度が徐々に上昇していくことが確認できた。本発表では、各構成における到達温度の違いや温度変化について考察する。