AIと光学による磁石の非接触磁場マッピング

Non-Contact Magnetic Field Mapping of Magnets by AI and Optics


高木 遥菜, 金城 良太 (大阪工業大)


Abstract:従来の点計測に基づく磁場測定法(ホールプローブ,SQUID 等)は,高感度である一方,多点同時・リアルタイム観測や極低温・高磁場といった超電導環境での運用に課題を有する。本研究では,非接触で実装の自由度が高いファラデー効果に着目し,偏光回転角分布画像からニューラルネットワーク(U-Net)により磁場分布を推定する枠組みを検討する。光学幾何と観測高さを取り込んだ数値モデルで合成データセットを作成し学習・検証を行った結果,観測平面上の二次元磁場分布について初期的な有効性を示した。非接触・広視野・同時多点という特性から,測定時間と運用コストの削減,および測定系の自動化に資することが期待される。