SCSCケーブルの研究開発の進捗(2025年秋)(3):ヒステリシス損失解析式に用いる仮想的な臨界電流および溝幅

Progress of R&D of SCSC cable in autumn 2025 (3): hypothetical critical current and striation width using in analytical formulae of hysteresis losses


重政 茉於, 曽我部 友輔, 雨宮 尚之 (京大)


Abstract:これまでに、BrandtおよびMawatariの理論による解析式を用いてSCSCケーブルのヒステリシス損失を予測する手法を提案し、同解析式のパラメータであるマルチフィラメント線の仮想的な臨界電流と溝幅を適当に選べば解析式が損失測定結果と一致することを報告してきた。本発表では、様々な線材を用いたSCSCケーブルについての損失測定結果と解析式を比較し、この仮想的な臨界電流および溝幅として、どのように決定した値を用いるべきかを、マルチフィラメント線の電圧―電流特性や実際の溝幅について得られる情報も踏まえて議論する。