SCSCケーブルの研究開発の進捗(2022年春)(5):層間偏流を考慮したスパイラル導体の全損失解析手法

Progress of R&D of SCSC cable in Spring 2022 (5): Analysis method of total loss in spiral coated-conductor cable considering current distribution among layers


曽我部 友輔, 播磨屋 稔, 李 陽, 雨宮 尚之 (京大)


Abstract:SCSCケーブルやCORCケーブルといった、円断面コアに高温超伝導線をスパイラル状に巻き付けたケーブルをスパイラル導体と呼ぶ。これらのケーブルでは電流容量を増やすため、高温超伝導線を複数層重ねて巻き付けて応用される。このような場合、層間でインダクタンスが異なる影響により、通電電流が特定の層に集中する、層間偏流と呼ばれる現象が発生する。我々は、層間偏流を考慮したスパイラル導体の全損失解析手法を構築したのでこれを報告する。