伝導冷却型MgB2マグネットによる高速励磁試験およびMRI撮像試験

Fast ramp-up test and MR imaging test using a conduction-cooled MgB2 magnet


〇青木 学,一木 洋太,藤田 晋士,児玉 一宗,小瀧 博司,鈴木 孝明,田中 秀樹(日立)


Abstract:MgB2は10 〜20 K程度の中温域で使用可能な超電導体であり、冷凍機による伝導冷却にて運用することで希少資源であるヘリウムの使用量を低減することが期待されている。本報告では直径1100㎜となるMgB2コイル2個とC型リターンヨークからなる中心磁場0.4Tの伝導冷却マグネットを製作し、約90秒の高速励磁を実施した結果と、MRI撮像試験を実施して超電導マグネットの主要な応用先であるMRI装置への適用可能性を検討した結果を報告する。使用したMgB2線材はin-situ PIT法にて製作したフィラメント10芯の多芯線材で、その臨界電流は温度15Kで349A/mm2@3Tである。