スケルトンサイクロトロン用REBCOコイルシステムにおける電流制御による遮蔽電流磁場低減の検討

Examination on reduction of screening current-induced magnetic field by current control method for REBCO coil system of Skelton Cyclotron


〇糸日谷 浩平,白井 航大,石山 敦士(早大);植田 浩史(岡山大);野口 聡(北大);渡部 智則,長屋 重夫(中部電力);福田 光宏(阪大)


Abstract:我々はα線放出RIを安定的に製造可能な、超小型・高強度・エネルギー可変の加速器である高温超電導スケルトンサイクロトロン(HTS-SC)の開発に取り組んでいる。HTS-SCでは粒子加速面において、空間的・時間的に高精度な磁場分布が要求されるが、使用するREBCO線材はテープ形状のために、磁場変動によって不整磁場が発生し、問題になっている。この不整磁場低減法の1つに電流制御法がある。我々はHTS-SCの小型実証モデルであるUBSCを2022年度に実験し、電磁的・熱的・機械的振る舞いを確認する予定である。今回はUBSCを対象に、通電パターンを変化した場合の解析を行い、遮蔽電流磁場の影響評価を行ったので報告する。