Ic劣化の抑制を目指すMgB2ラザフォードケーブルの開発状況

Present status of development of MgB2 Rutherford cable without Ic degradation


槇田 康博, 新冨 孝和 (KEK); 神保 茉那, 上林 昌弘, 桑原 優介, 高尾 智明, 谷貝 剛 (上智大); 津田 理, 宮城 大輔 (東北大); 平野 直樹 (中部電力); 富田 優, 恩地 太紀 (鉄道総研); 菊池 章弘 (NIMS); 繁森 敦, 中島 健太郎 (岩谷産業); 濱島 高太郎, 駒込 敏弘, 塚田 健一, 星野 昌幸 (前川)


Abstract:我々は、液体水素で冷却される超電導電力貯蔵装置を目指して、定格電流が600 A(20 K)のダブルパンケーキコイルを試作している。そのためのラザフォードケーブルは重要な開発要素で、ハイパーテック社より購入した未熱処理のMgB2素線(in-situ PIT法)を10〜12本撚線し成型加工している。撚線や成型による歪や断面変形によるIcの劣化は、開発当初50 %程度と著しかったが、撚りピッチや成型時の圧縮率を緩和することで改善されてきた。ケーブル開発の状況を報告する。