高磁場MRI用高温超電導磁石の開発(3)
-コイル配置最適化設計-

Development of an HTS Magnet for Ultra-high Field MRI
– Optimal Configuration Design of HTS coil –


石山 敦士, 王 旭東 (早大); 戸坂 泰造, 宮﨑 寛史, 野村 俊自, 来栖 努 (東芝); 浦山 慎一, 福山 秀直 (京大)


Abstract:我々は、経済産業省プロジェクトである「高温超電導定磁場コイルシステムの研究開発」で、10 T級のヒト全身用MRIの実現を目指している。高温超電導コイル設計では、線材がテープ形状をしているため、テープ形状を考慮した設計が必要となる。そこで、テープ線材の幅、厚さを考慮した最適化設計を試みた。しかし、実際には、超電導層のみに電流が流れていることから、コイル断面内の電流分布を考慮し、発生磁場均一度に与える影響を調査する必要がある。今回は、内径200 mmの10 T級均一磁場発生コイルを対象にして、コイル形状の最適化設計を行い、さらに電流分布が発生磁場に与える影響について調査したので報告する。