中性子照射によるNb3Sn、Nb3Al素線の超伝導特性変化

Change in superconducting properties of Nb3Sn and Nb3Al by neutron irradiation


西村 新 (NIFS); 竹内 孝夫 (NIMS ); 西嶋 茂宏 (阪大); 西島 元 (NIMS ); 小黒 俊英, 渡辺 和雄, 四竃 樹男 (東北大); 落合 謙太郎 (原子力機構)


Abstract:核融合炉ではD-T反応による14MeV中性子が生産される。超伝導マグネットはそれらの中性子を受け特性が変化する。その現象の理解のため、Nb3Sn素線およびNb3Al素線に14MeV中性子照射もしくは原子炉での中性子照射を行なった。そして、超伝導特性の変化を計測した。中性子照射によりIcは増加するが1.0E+24 n/m2照射するともはや超伝導を示さなくなった。Icの増加はピン止め力が照射欠陥によって強化されるためと考えられ、それ以上の照射では、A-15結晶の規則性が乱され、Tcが低下するとともにIcも低下するものと考えられる。