擬一次元構造をもつカルコゲン化合物超伝導体の比熱測定

Specific Heat of Chalcogenide Superconductor with Quasi One-Dimensional Structure


山田 真一郎 (岡山理科大); 赤塚 智紀 (ジェック東理社); 大田 修平, 外園 剛士, 藤井 佳子, 堀 純也 (岡山理科大)


Abstract:一次元構造をもつカルコゲン化合物TlV6S8の超伝導転移機構を調べるために0.1Kから4K以下の温度領域で比熱測定を行った。その結果、転移における比熱のとびや、転移点以下の電子比熱の振舞いは通常の金属超伝導体とは異なっていた。詳細な解析をするために格子比熱定数と転移点以上での電子比熱定数を正確に決める必要がある。そこで磁場をかけて超伝導を破り広い温度領域で常伝導状態の比熱を測定することにした。その結果を報告する。