Temperature distribution and performance of Peltier current lead for superconducting direct current transmission test device of CASER-2
河原 敏男, 渡邉 裕文, 浜辺 誠, 山口 作太郎 （中部大）； 江本 雅彦 （NIFS）； 引地 康雄, 箕輪 昌啓 （昭和電線）
Abstract:中部大学では、超伝導送配電システムの実用化を目指して熱侵入低減のための各種パラメータを評価してきた。2009年度には200 m級超伝導直流送電実証実験装置（CASER-2）の建設を行った。超伝導送配電システムでは、短距離応用から規模拡大を図っていくことで自然に導入が進むが、短距離応用では端末の熱侵入低減が必須である。そこで、CASER-2でも、ペルチェ電流リード（PCL）が組み込まれているが、冷却試験時の温度分布や通電電流依存性について報告する。特に、熱電部の両端には70 K程度の温度差が存在し、室温と低温部の温度差を熱電部に集中させてPCLを正常に動作させることができた。