大型マグネット冷凍システム運転中にヘリウムガス中に検出される不純物


金材研A,日立テクノサービスB
@永井秀雄A,松本文明A,湯山道也A,小菅通雄A,関川重芳B,山川強B,段塚知志B,藤田常夫B,佐藤明男A


  金材技研・強磁場ステーションでは,40 T ハイブリッド,21 T 超伝導マグネットなどの大型マグネットを専用の閉ループ型冷凍機で冷却している。このうち,超流動ヘリウムで冷却される 21 T 超伝導マグネットの場合は,励磁運転中 JT 弁が閉塞する傾向を示す。これに対処するため,時間経過とともに JT 弁の開度設定値を増加させている。この不純物を同定するため,実験終了後にコールドボックスを封鎖し,ヘリウムガス中の不純物をガスクロマトグラフで分析した。この結果,水素が検出された。その起源について考察する。