概要 E3-29
超伝導線の交流損失測定法の一つとして、ピックアップコイル法がある。ピ> ックアップコイル法においては、コイル状に巻いた試料に均一な外部交流磁界を印加> し、そのときに試料内に発生する磁化をその周囲に配置したピックアップコイルによ> り検出し、交流損失を測定する。このとき、ピックアップコイルの形状によっては試> 料からの磁化信号をうまく検出できず、交流損失を正確に測定できないことが予想さ> れる。そこで、今回、試料コイルとピックアップコイルの相対的な大きさの違いが交> 流損失測定結果に与える影響を理論的に考察したので報告する。