概要 E3-27
我々はラザフォード型超電導導体の素線間接触電気抵抗の高感度測定用として超電導トランスを用いた装置の試作・測定実験を行い、良好な結果を得てきた。加速器用のラザフォード型超電導導体の安定性を評価するためには、素線間の電流分布や常電導転移時の特性を把握する必要があるが、実験的にこれらを検証することは難しい。今回は、上記の超電導トランスを用いた高感度測定装置を用いて、ラザフォード型導体の安定性を評価するための基礎的な実験、すなわち、ヒータによるクエンチ実験と、並列素線間の電流配分現象に関する実験を試みたのでその結果について報告する。