概要 E2-33
ロードレベリングを目的とした大規模SMESのコイル定格電流は100kA以上に達することから、同システムにおけるPCSのスイッチ容量も同等の値が必要となる。これまで筆者らは、NbTi機械式スイッチの接点の超伝導化に成功し、200A以上のスイッチ容量を持つ機械式PCSを実現しているが、このような大規模SMESへの適用を考えると更なる大容量化が必要となる。本研究では、スイッチ容量を増加させる方法としてPCSの並列接続に注目し、並列接続時のスイッチ容量決定要因を各PCSにおける電流分布とクエンチ電流の関係に着目して考えた。更に電流分布がスイッチ容量に与える影響を実験により検討した。