概要 E1-14
Y系よりイオン半径の大きい軽希土類RE(RE=Nd,Sm,Eu,Gdなど)を含むREBa2Cu3Oyは低酸素分圧下で結晶成長を行なう(OCMG法)と、高磁場下ではY系より高いJcが得られている。前回の報告ではSm系バルクを温度勾配法で作製し、シングルドメインサンプル(14.1x14.6x2.8mm3)の捕捉磁場特性について測定し、2ndピークをマクロスケールで初めて観察した。しかしながら捕捉磁場を磁場下で測定した特性は小片サンプルで得られたJc-B曲線に比べ、2ndピークが低磁場側にシフトしていた。この原因を酸素熱処理の不足、クリープの影響と考え、今回熱処理時間の捕捉磁場に与える影響とSQUID装置によるJc-B特性に与えるクリープの影響を調査した。