概要 B2-8
金属材料技術研究所強磁場ステーションでは、1GHz級NMRマグネットの開発が進められている。本マグネットは金属系外層マグネットと酸化物系内層マグネットを組み合わせることで、中心磁場23.5Tを発生する計画である。現在市販されているNMRマグネットは磁場安定度の観点からすべて永久電流モードで運転されており、本マグネットも永久電流モードで運転することが望ましい。そこでBi系酸化物コイルと永久電流スイッチおよびそれらのジョイントから構成される4種類の閉回路について、捕捉磁場の時間変化をホール素子を用いて評価した。その実験結果について報告するとともに、得られた実験結果に対して線材のn値を考慮したモデルを適用した結果について議論する。