概要 B2-6
超伝導マグネットの用途の一つである、NMRマグネットは、高い磁場均一度が要求される。そのために、磁場補正用のコイルが設けられるが、最近のNMRの高磁場化に伴って、補正コイルもサイズ、発生磁場とも次第に大きくなっている。これらの補正コイルは、スプリットコイルが用いられる。スプリットコイルは、通常の単純ソレノイドと異なり、コイル間に働く電磁力の大きさから、ディグラデーションなどがよく起こる。今回は、モデルコイルを作製し、スプリットコイルのギャップを変更することで、コイル間に発生する電磁力を変化させて、コイルのクエンチ電流を測定し、軸方向電磁力との関係を明かにし、スプリットコイルの不安定性を解明する。