概要 C2-5
長尺(100m)のBi系酸化物超電導テープ線材の臨界電流測定を行ったので報告する。100mの長尺線材の臨界電流を測定する場合、無誘導巻したソレノイドあるいはパンケーキの形状とすることが一般的に行われている。しかし、Bi系酸化物超電導体のように臨界電流値に磁場異方性が有る場合は、無誘導巻することによって線材に印加される磁場分布が変化し、理論的にも短尺線材の臨界電流値と異なる。そこで線材に印加される磁界分布が短尺線材と同等になるように、ターン間のギャップ長さを決め、外径800mmの巻枠にソレノイド巻して測定を行い、測定結果について報告する。