概要 B3-4
気相法により超電導線材を開発する上では合成速度を改善することが重要な課題となる。テープ基材の送り速度を高めることで合成速度向上が可能となるが、YBCO層厚さが速度に反比例して薄くなるため、通電可能な電流値が低下する問題がある。今回、CVD法によるYBCOテープ線材の合成速度高速化研究の一環として、高速合成時にも一定の目的厚さを確保することを目的とし、原料溶液の濃度および供給量増大を検討するとともに、数m/hの速度で合成を行ったYBCO層の結晶配向性や超電導特性について調査を行った。