B1-4
銀被覆Bi-2212多芯テープ状線材の超電導接続方法について検討した。試料には、幅5mm厚さ約0.1mmの19-55芯のテープ状線材を用い、線材同士の端面を突き合わせた後に部分溶融−凝固熱処理する方法で試料を作製した。得られた線材の超電導特性と結晶配向性の関係を調査するため、シンクロトロン放射光を利用した透過X線回折、及び磁場中での臨界電流密度の角度依存性を評価した。その結果、突き合わせ法で作製した試料は、臨界電流値が500A近くに達し、線材本体と同等の輸送電流特性が得られ、更に、接続部分では、優れた結晶配向性が実現されていることを明らかにした。