概要 C1-3
核融合装置等に用いられるケーブル・イン・コンジット導体(CIC導体)は、バイアス磁界中で数十kAの大電流が通電された条件下で変動磁界にさらされ、強大な電磁力が印加された状態で交流損失が発生する。そこで我々はCIC導体において電磁力が素線間結合損失特性へ及ぼす影響について明らかにすることを目的とし、これまで超伝導大型導体通電時損失測定装置を開発し、導体に電磁力が印加された状態での交流損失を測定してきた。そして無通電の場合と比較して、導体への通電により結合損失が増加するという結果を得た。今回はこれまで行った損失測定並びに導体内電流分布の測定結果について、系統的に報告する。