概要 B2-2
金材技研で開発中の1GHz級NMRマグネットでは、すでに実用化されているNbTi, Nb3Sn導体を用いて900MHz(21.1T)金属系外層マグネットを製作する計画である。このマグネットの開発課題のひとつに、最内層コイルに使用されるNb3Sn導体の臨界電流密度がある。ここでは、Cu-15wt%Sn-0.3wt%Tiを用いて、工業規模のブロンズ法(Nb, Ti)3Sn導体を開発した。この導体の特性と熱処理条件、ミクロ組織、Hc2との関連について考察する。