2T級交流用Nb3Sn超電導マグネット

 Nb-Ta合金コアとCu-Sn-Geブロンズを用いた交流用Nb3Sn線材の(6+1)本撚線を用いてR&W法による2T級交流マグネットを作製した。ステンレス製巻枠に撚線を巻き525℃×100hの熱処理を行ったのち、撚線にポリエステル編組絶縁を施した。有効ボア径φ50mmのGFRP製巻枠にターン間を密巻きに、層方向には2層毎にスペーサを挿入することでマグネット巻線部の超電導線占積率を向上させた結果、コイル電流密度が向上し,184Apeak at 52Hzの通電時に1.92Tpeakの交流磁界を発生した。負荷率は 直流・交流励磁ともに93%であった。