QMG法によるY-123バルク超電導体の交流通電損失

 QMG法によるY-123超電導体は高磁界下で大電流を流すことが可能であるため、様々な応用が期待されている。その可能性を明らかにするためにここでは77Kにおいてバルク試料に交流電流を通電し、その交流損失を測定した。なお簡便に試料に大電流を流す目的から、電流トランスを用いた。測定したヒステリシス損失密度と臨界状態モデルから求めた臨界電流密度は1.0*108 A/m2のオーダーであった。