交流損失自動測定装置の開発(2)

 超電導導体の実用化のための開発研究を推進するには、超電導導体の交流損失を手軽に精度良く評価する装置が必要不可欠である。しかしながら、超電導導体の交流損失はその絶対値が小さいため高度な計測技術が必要となるため、一部の研究機関でしか行われていない。そこで、我々は交流損失測定の平易化を測るためのコンピュータ制御可能なキャンセル回路を及び自動キャンセルプログラムの試作および評価を行った。評価は横磁界印加時の交流損失測定(前回報告)、交流通電時、動的抵抗損失の測定について行った