Super-GMにおける酸化物系線材の研究開発(4)

 Super-GMでは昭和63年度より電力機器応用を目指した線材化研究を実施している。これまで各製法の特長を活かした研究開発を進め、長尺化、大電流容量化、高臨界電流密度化等の線材の基本的な性能の向上を図ってきた。Bi系では300m級線材及び1kA級導体を開発し、Y系、Tl系線材では各製法で105A/cm2以上の高Jc化を達成した。また、限流器、電流リード等の機器要素モデルの研究を並行して進め、300Vrms級限流素子や交流1kArms級電流リードを開発した。今後も電力機器適用に向けて一層の線材性能の向上及び機器要素技術の開発を進めていく。本研究は通商産業省工業技術院のニューサンシャイン計画「超電導電力応用技術開発」の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託により実施したものである。