CWN法による熱拡散率測定の精度評価(2)

 前回に引き続き、CWN法熱拡散率測定の精度評価を行うため、30K-295Kの温度範囲で、今回はSRM1461に加え、グラッシーカーボン、多結晶アルミナの測定も併せて行った。室温での結果は、いずれの場合も他の標準的な測定値を11%-18%下回るもので、本測定システムが絶対値を過小評価する傾向があることが分かった。この系統誤差は熱電対測温部が有限の広がりを持つことの影響と考えられ、現在詳しい解析を進めている。