LHD用超伝導送電システム(4)−建設・運転方案−

 LHDは、3つのブロックコイルで構成されるヘリカルコイル1対と上下ポロイダルコイル3対を有する全超伝導の核融合実験装置である。装置本体とその励磁用電源の間の平均距離は55m、必要送電系統数は9系統である。1本の送電容量(設計値)は160MW(定格電流DC32kA、耐電圧5kV)である。また、本超伝導送電システムは、年間の冷却期間が10ケ月程度、1日の通電時間が約10時間、耐用年数が10年以上の実用機である。超伝導バスラインの仮敷設作業が完了し、現在その本敷設を開始した。本報告では、超伝導送電システムの建設、その運転方案等について報告する。