ITER ニオブアルミインサートコイル用導体交流損失測定結果

 日本原子力研究所(原研)では、1992年から米国、EU、ロシアと国際協力のもと、国際核融合炉(ITER[1])の技術設計(EDA)を進めている。そのITER-EDAのR&Dのなかで、TFコイルへのNb3Al導体の適応性を実証することを目的としてNb3Alインサートの開発を行っている。今回、ITER- Nb3Alインサートコイルの実導体サンフ゜ルの交流損失を測定したので報告する。測定方法は、蒸発法と磁化法を用い、両方ともほぼ同じ値となった。
測定結果より、結合時定数は約120 msecとなった。またヒステリシス損失は、素線の測定結果とほぼ一致した。