低温工学・超電導学会 冷凍部会-Institute of Cryogenic Engineering-
Top Page 部会長挨拶 年間事業計画 マニュアル 入会申込 役員名簿 事業会員名簿
部会長挨拶
冷凍部会長あいさつ
冷凍部会部会長 淵野修一郎(産業技術総合研究所)
冷凍部会は1972年11月9日、第10回低温工学研究発表会と併催の形で、第1回冷凍部会が開催されたことに端を発します。現在、構成部会員は民間企業会員が28社、大学・独法等会員が25団体加入しており、活発な部会活動が40年以上続けられています。
冷凍部会はこのように長い活動の歴史を持ち、低温・超電導に関連するテーマに限定することなく、広範な科学や産業技術に関する話題を取り上げ、講演会や見学会を年8回前後開催してきました。これらの実施内容は毎年発行する「冷凍部会年間講演集」にまとめられています。その第1号となる昭和47・48年度合併版の年間講演集に初代冷凍部会会長の故信貴豊一郎先生が冷凍部会の目標として次の4つを掲げております。
1.低温工学の現状把握と将来の展望を確立する。
2.冷凍の応用を常に念頭において、低温工学の進歩拡大を図る。
3.具体的な問題点を抽出して、活発な議論と勉強を重ね、冷凍及び関連技術の交流と質的向上を図る。
4.冷凍・関連技術及び、その応用に関する基礎教育を徹底し、低温工学にたずさわる若手の向上と層の拡大を図る。
この設立趣旨は今も脈々と生き続けており、特に若手の研究者・技術者の育成を目的に「低温技術講習会−夏合宿」と称し、一昨年まで14年連続の長期に亘り、7Tの超伝導ソレノイド・マグネットを実際に設計・製作して、最終的には冷却・励磁試験を実施してきましたし、一昨年からは「70K小型冷凍機を作ろう」という企画の実習コースを実施しています。
また、低温工学・超電導学会の併設展示会を主催することにより、低温工学・超電導学会や冷凍部会の会員の皆様に関連技術の情報収集・情報交換の場を提供することで低温および関連技術の発展に寄与する活動を行っています。
今、科学技術イノベーションで求められているのは、研究成果を社会実装にまで繋げていくための産学官連携です。冷凍部会は低温・超電導関連企業が多く参加している組織であり、産学連携のプラットフォームとして活用されるとともに、低温・超電導技術に限らず、社会の側で現実に解決が必要とされている「重要課題」は何かを俯瞰できる情報発信、意見交換の場として、低温・超電導技術関連産業活性化の一助となれば幸いです。

Copyright (C) 2014 Institute of Cryogenic Engineering.

トップページへ