光ファイバ内視鏡を用いた極低温機器内の視覚モニタリング方法の開発

Development of optic monitoring method inside cryogenic equipment using optical fiber endoscope


山田 秀之 (鉄道総研); 田中 芳親 (CKK); 小方 正文, 水野 克俊, 長嶋 賢 (鉄道総研)


Abstract:超電導磁石のような極低温機器の内部の状態を視覚的に観察することにより、内部の異常を早期に発見して、大きな故障を未然に防ぐことが可能になる。内部観察のための光ファイバ内視鏡としては、硬性鏡、軟性鏡、ビデオスコープ等があるが、超電導磁石の内部は複雑であり、また、極低温を保持するため熱侵入を極力減らす必要があり、さらに、電気絶縁性が高い方が良いことから、軟性鏡を選択した。なお、医療用光ファイバ内視鏡等で内部を自由に観察できるように遠隔操作ができる構造を備えたものがあるが、熱侵入を少なく電気絶縁性を高くするため、遠隔操作は行わず観察箇所は固定することにした。今回、外部から極低温機器内に光ファイバを気密がとれる栓を通して設置し、極低温容器内の真空排気及び冷却を行い、15K程度まで冷却しても内部観察ができることを確認した。