過飽和固溶体強加工試料の相変態Nb3Al微細組織観察

Microstructural observation of transformed Nb3Al phase with severe plastic deformation on the supersaturated solid solution mother phase.


伴野 信哉, 竹内 孝夫 (NIMS ); 土屋 清澄 (KEK); 佐枝 昌彦 (東レリサーチセンター); 中川 和彦, 櫻井 義博 (日立電線)


Abstract:Nb3Al線材のJc特性は母相であるNb-Al過飽和固溶体への加工によって向上する。加工によって相変態後の結晶粒サイズが減少することで、磁束ピン止め点となる粒界が増えたことが大きな要因と考えられている。最近開発されたリスタック法Nb3Al線材では、過飽和固溶体が99%近い強加工を経験した後で相変態するため、これまでにない微細組織が観察される可能性があり、今回このリスタック法Nb3Al線材を対象に、TEM観察・EBSD観察を実施したのでその組織構造について報告したい。