Thermal and electromagnetic properties of superconducting conductor under conduction cooling
宮野 宏斗, 牧原 知広, 川越 明史, 住吉 文夫 （鹿児島大）
Abstract:超伝導コイルの冷却方式として、ハンドリングが容易な伝導冷却方式が期待されている。さらに、パルスコイルでも伝導冷却方式を採用しようという研究が行われている。伝導冷却型のパルスコイルでは、交流損失により温度が変化するため、伝導冷却状態における超伝導体の熱特性、電磁特性の評価が必要である。本研究では、冷凍機を使わずに液体ヘリウムを用いて伝導冷却状態を模擬できる装置の作製を行っている。測定空間室を液体ヘリウム中またはガスヘリウム中に設置し、測定空間室にあるヒーターで温度調節を行う。試作装置として、直径60.6mm、高さ150mmの円筒状の測定空間室を持つ測定装置を作製した。本発表ではこの装置の冷却試験について報告する。また、この装置を用いて、超伝導導体の特性を測定し、伝導冷却環境における超伝導導体の熱電磁特性の評価を行う。