超1GHz-NMRマグネット内層酸化物超電導コイルの特性

Characteristics of inner-most oxide superconducting coil for 1.03 GHz NMR magnet


長谷 隆司, 笠井 信吾, 財津 享司, 宮崎 隆好 (神戸製鋼); 木吉 司 (NIMS )


Abstract:NMRマグネットとしては世界最高の磁場である24.2Tを発生する1.03GHz-NMRマグネットの開発を目指し、その最内層コイルをBi-2223超電導線材を用いて製作した。計画では、物質・材料研究機構の920MHz-NMRマグネットのNb3Sn最内層コイルと交換して1.03GHzとする予定で、この920MHz-NMRマグネットに用いられる全Nb3Snコイルと製作した酸化物コイルを直列にドッキングして通電試験を行った。その結果、4.2Kにおいて、定格の245Aを超える255Aまでの電流領域で、安定通電が可能であることを確認した。